ホーム医療関係者の方へ > 前期臨床研修(地域医療研修)

前期臨床研修(地域医療研修)

美濃病院“うだつ研修"の特徴

うだつ

 少子高齢化が進んだ未来の医療を担う若き医師には細分化された専門的スキルに加えて、今まで以上に総合的な臨床力と見識が必要とされてくることは間違いありません。質量ともに高まる医療ニーズに限られた社会的資源で効率よく対応していかなければなりません。

 美濃病院は岐阜市からは1時間以内と比較的近いながら、既に10~20年後の岐阜医療圏はじめ全国の医療圏が置かれる社会構造に達した地域に立地しています。人口約2万人の美濃地区の医療ニーズに対して、専門性と総合診療医として地域を診る役割をバランス良く提供している典型的な専門併設型の地域医療支援病院です。美濃病院が位置する中濃医療圏は岐阜県の5つの医療圏の中で最も医師の少ない医療圏でもあります。

 美濃病院での研修目標は、限られた医師数と医療資源で地域の医療ニーズに応えるために必要な総合臨床力と医療供給システムを学ぶことにあります。病院は地域医療推進のために“期待される医師像”を明確にしており、典型的な地域密着型病院での勤務スタイルを経験していただけます。

1.基本カリキュラムの種類と特徴

①地域診療ユニット(選択研修)
1)内科系
内科外来は専門外来と総合外来に二分されています。常勤・非常勤の専門医4名で編成される“みの糖尿病センター"では中濃地区の糖尿病治療の中核施設として専門医療を提供しています。同じく、“みの内視鏡センター"では年間約2000件以上の内視鏡検査を行っており、健診も含めて地域がん診療に貢献しています。総合外来においては、幅広いプライマリ・ケア能力が獲得できます。
2)外科系
常勤医師3名で年間250~300件の手術を施行しています。消化器一般外科の手術が中心で内視鏡外科手術が全身麻酔総件数の約1/3を占めており、胃癌・大腸癌をはじめ幅広く行われています。地域医療から先進分野までの幅広い外科研修が可能です。医師数が少ないため実技参加の機会に恵まれています。
3)整形外科系
常勤医師3名で年間約400件の手術を施行しています。近隣に救急センターがあるため外傷よりも脊椎、関節の変性疾患手術の割合が多いのが特徴です。脊椎疾患では腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに対する顕微鏡を用いた低侵襲手術を、関節疾患では関節鏡手術や人工関節置換術を行っています。地域密着型病院のため診断から治療、術後フォローアップまでを一貫して行うことができます。
4)横断研修型
上記の3つの診療科のうち複数を組み合わせて、柔軟に地域総合診療医を育成します。当院の手術件数は年間約800件あり、入院病床数122床の小規模病院ながら最小限のスタッフで密度の濃い外科系治療を効率的に施行しています。外科、整形外科の手術を対象とした手術研修も選択できます。
②地域医療ユニット(必須研修)

すべての入院患者にMSWや看護部門を中心とした退院支援を手厚く行い、円滑に在宅治療へ移行できるようにサポートしています。院内に訪問看護ステーション“清流"を併設しており、在宅移行後は地域の診療所と連携して地域循環型の医療をサポートしています。以下の必須研修を個々の症例の流れを重視した連続性のあるプログラムにより病院内外で実地研修することで、地域医療を構成する当院、訪問看護ステーション、診療所の連携モデルを学ぶことができます。また、自治体病院として展開している予防医療も研修していただけます。

  • 1)病診連携
  • 2)退院支援
  • 3)在宅医療(診療所研修・訪問看護)
  • 4)健診事業

2.研修カリキュラムの選択と調整

原則として「地域診療ユニット」を1週間単位で選択することとなります、希望により4週間同じ診療科もしくは複数の診療科を横断的に組み合わせることも可能です。「地域医療ユニット」の各項目は症例に応じて随時スケジューリングすることで、幅広い研修を行うことを可能とします。スケジュール調整は、研修医とプログラム責任者が行います。院外での在宅医療研修が4週間のうち最低1週間スケジューリングされます。

また、「地域診療ユニット」では、時間内救急医療とチーム医療としてのNST実習を行います。希望があれば、指導医のもとに平日当直の副直研修を行うことができます。

平成29年度研修カリキュラム

1.受け入れ対象病院(登録されている派遣元病院)

協力型臨床研修病院 岐阜大学医学部附属病院
研修協力施設 岐阜大学医学部附属病院
岐阜県総合医療センター
羽島市民病院
中濃厚生病院
岐阜市民病院
岐阜赤十字病院

2.研修期間

4週間±α

3.指導体制

プログラム責任者 市立美濃病院内科部長 伊藤 勇 日本内科学会総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医
日本人間ドック学会健診ドック専門医
日本プライマリ・ケア認定医・指導医
地域包括ケア医療・ケア認定医
指導者 同 院長兼外科部長 阪本 研一 日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本消化器病学会専門医
地域包括ケア医療・ケア認定医
同 副院長兼内科部長 三浦 淳 日本老年医学会指導医・専門医
日本糖尿病学会専門医
日本病態栄養学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本プライマリ・ケア認定医・指導医
地域包括ケア医療・ケア認定医
同 副院長兼整形外科部長 坂口 康道 日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医
地域包括ケア医療・ケア認定医
研修協力施設 滝谷医院
(美濃市下河和516)
滝谷 敏 日本内科学会指導医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本消化器病学会専門医
てらしまクリニック
(美濃市段118-2)
寺島 寧 日本循環器学会専門医
日本内科学会認定内科医

4.一般目標

将来の専門分野にかかわらず地域医療の果すべき社会的役割を認識し、地域の医療ニーズに応えるために必要な医師の資質と医療システムを理解し、基本的な診療を実践する。

5.行動目標

将来の専門分野にかかわらず地域医療の果すべき社会的役割を認識し、地域の医療ニーズに応えるために必要な医師の資質と医療システムを理解し、基本的な診療を実践する。

(医療の地域性)
1)地域性を理解した上で、自身の文化的・社会的境界を越えて個々の患者にかかわる。
2)地域医療圏の特性を理解し、ニーズに即した医療を提供する。
(医療システム)
3)病診連携のシステムと、地域医療における診療所の役割を理解し、実践する。
4)医療ネットワークを利用した地域医療の展開を理解する。
(地域医療の社会的役割)
5)退院支援の役割の重要性を理解する。
6)訪問看護を体験し在宅医療の現状と問題点について理解する。
7)健診事業が地域医療の中で担う役割を理解する。
8)地域医療啓発活動の重要性を理解する。
(診療一般)
9)専門診療分野の壁を作らないで診療を行う。
10)地域医療病院における専門医療の展開の実際を経験する。
11)チーム医療により効率的な医療提供体制を構築することの重要性を理解する。

6.その他

受け入れ研修医数毎月2名(各選択研修プログラム1名まで)
宿泊病院敷地内に官舎2部屋あり

7.カリキュラム・スケジュール

美濃病院うだつ研修:カリキュラム・スケジュール(H29版)(142KB)

ページの先頭へ戻る
地域の皆様へ
患者様へ 医療関係者の方へ
当院について 健診・人間ドック 訪問看護ステーション清流 新着情報