患者様が作り上げた毛糸を使った作品を展示しています

ふれあい広場にて、今回は当院通院中の患者様が作り上げた毛糸を使った作品を展示させていただくこととなりましたので、ご家族様より頂いた文章と合わせてご紹介させていただきます。

 

『2000年11月、母は脳梗塞になり右半身不随になりました。その時、リハビリの先生に毛糸でできる絵があることを教えてもらい、母の作品づくりがはじまりました。道具を使い毛糸でこぶを作り、はさみで切って、ボンドで貼る作業を全て片手でやります。

両手を使ってやれる娘の私でも集中力と根気がいります。それを母は一人でやるので関心します。

昨年父が亡くなり、母は大きなショックを受けて毎日泣いていました。そんな時にも母は朝から夕方まで作品を作り続けることで少しずつ悲しみを癒やしていったと思います。

また母がいつも言っていることがあります。

「私にもできることがある。何もしてなかったら、ずーっと寝てたわ。」・・・不自由な体でも何かできることがあると思います。今のコロナ窩で気持ちが滅入る時でも家で何か作って楽しめることができると思います。

最後に、私は亡くなった父と母を20年以上介護してきましたが、いろんなことを勉強させてもらいました。今の母を尊敬するとともに深く感謝をしています。』

 

こちらの作品は先日新聞にも掲載されました。子供向けの作品や大人向けの作品など様々なジャンルがあり、これらすべて一人で片手で作り上げた作品だと聞いて、とても驚きました。

こちらの作品は当院1階、「ふれあい広場」にて6月より展示させていただいていますので、受診された際はぜひ見てください。