放射線室

概要

放射線室では、診療放射線技師が様々な医療機器を操作し、病気の診断、治療を行うための画像情報を提供しています。また、放射線診療に関わる患者さんやスタッフの放射線管理や装置の安全管理を行っています。

設置機器

一般撮影装置

一般撮影とは、皆さんが最も検査されると思われるもので、胸部や腹部、手足や骨格などの状態を把握する為、幅広く用いられる検査です。

一般X線撮影装置 間接FPD(フラットパネルディテクター)システム

現在、放射線被曝量への関心は高まっています。医療の分野でも同様です。FPD(フラットパネルディテクター)を使用することにより、既存機器CR(コンピューテッドラジオグラフィ)と比較し被曝線量を約1/2に低減することが出来ます。検出感度が高いため画質も向上します。また、CRで必要な撮影後のカセッテ読取作業がなく、瞬時に制御用PC(=コンソール)画面に画像が表示されます。それにより画像確認までの時間短縮と動線の効率化がはかれます。
上記のように、FPDシステムを導入することで、院内システムの効率化をはかることが出来、患者さんへのサービス向上も期待出来ます。

DR

DR装置では、胃のバリウム検査の様に造影剤を使用した検査や、体内への穿刺やチューブなどを挿入する際に使用します。X線透視を行う装置ですが、従来のアナログフィルムの換わりに、撮影された情報をデジタル信号に変え、表示し処理できる装置です。撮影と同時に画像が確認でき、画質も良好で低線量撮影が可能なことから、被曝低減にも役立っています。

FPD X線透視撮影装置

本装置はあらゆる検査対応(多機能)透視装置です。(透視検査、DSA検査、ミエロ検査、根ブロック検査、下肢全長撮影、嚥下造影検査等)GPUによる高速演算が可能なために、高画質の提供ができ、低被ばくでの検査が可能です。

80列/160スライスCT

80列検出器と1回転0、35秒スキャンにて、0、5mmの高精細スライスと高速撮影ができる様になりました。1回の呼吸停止で撮影できる範囲が広くなり、楽な検査ができる様になりました。また、当院従来装置よりベット高が、低くなる様になり、乗り降りがしやすくなりました。

MRI

CTとは異なり、X線を用いません。MRIは簡単にいえば、撮影する身体を強い磁場の中にいれ、そして、ラジオ周波数の短いパルスをかける。すると、このパルスは身体の組織それ自体にラジオ波をださせる為、この信号をアンテナで受信し、コンピュータに取り込み画像にする装置です。
検査時間は20~40分程度で、検査中は大きな音がしますが、安静にして動かないようにして頂きます。検査時間は少し長いですが、正しい診断・治療に役立つ情報を得る為にご協力お願いします。

直接変換FPD乳房撮影装置

従来の装置よりも放射線被曝が低減され、高画質な画像が提供できます。

超音波装置

エコー検査は体外からプローブを当てるだけで検査できる上、非常に安全でこれといった副作用もないことから、医療現場で最も頻繁に行われる検査のひとつです。医療現場で単に「エコー」または「超音波」という場合は、通常この超音波検査のことを示すほか、書く場合には超音波検査の英訳であるUltrasonographyの頭文字をとり、USと書かれることがあります。

全身X線骨密度測定装置

この装置は、デュアルエネルギー使用で撮影時間が短縮され、腰椎、股関節の骨質評価は他機種より優れている装置です。
「いつの間にか骨折」になる前に骨粗鬆症診断ができる装置です。

回診用X線装置

撮影室に来られない入院患者さん等の為に、病室などに行き撮影する時に使用する装置です。

外科用イメージ

外科用イメージとは主に術中での整復、カテーテル、ファイバー、リード゙等の先端の位置確認、造影、術後確認などの業務があります。外科用イメージの機械は、X線透視装置をポータブル型にした物でC型のアームにより患者さんを動かさなくてもいろいろな角度から透視でき、また透視画像を写真に落とすこともできます。

画像管理伝送システム

当院、放射線室で撮影される検査画像はデジタル情報であり、この情報を画像サーバーに蓄積し保存、管理されています。また、2008年9月1日より画像閲覧システムが導入され、患者様の過去画像の検索、参照、比較が迅速かつ容易に行えるようになっています。