看護局

 

ごあいさつ

美濃病院 は急性期から回復期そして在宅医療までトータル的に支援する在宅療養支援病院です。当院の看護師は専門職者として「医療」と「生活」の両面から患者様をお支えし、院内との職種だけでなく地域につなげる看護を大切にしております。患者様、ご家族様、さらには共に働く仲間にとっての最善の方法を考え実践できる自律した人財育成に注力しております。

看護局長
服部 清美

看護局理念

地域に寄り添う ぬくもりと安心の看護

基本方針

1.患者の人権を尊重し、その人らしい生き方に寄り添う看護を提供する

2.専門性を高め自律した看護師として多職種や地域と協働する

3.働いてみたい、働きやすい、働き続けたい組織を作る

目指す看護

その人の生活を切らない、つなげる看護

目指す看護師像

受け手にとって最善の方法を考え、実践できる自律した看護師

目指す組織

看護要員全員が主役となり、進化し続ける組織

看護体制

令和3年度より美濃病院式アメーバナーシングシステム(ANS:全員参加型・小集団看護方式)の導入を始めました。ANSのフィロソフィー「人の心を大事にする」をベースに看護業務と人材育成を同時に行う取り組みをしています。

                   参考:佐藤美香子 アメーバナーシングシステム 2021 日総研

勤務体制

2交替制勤務です。日勤者と夜勤者のユニフォームを換えています。ユニフォームの色で、多職種や患者さんからも勤務している職員が分かります。
視覚的に時間外勤務をしているスタッフが判断できるようになり、部署や個人でも定時で仕事を終わらせる意識が高まることを期待しています。

勤務帯時間
日勤8:30~17:15
夜勤16:30~翌9:00

その他に部署によって早出、遅出があります。非常勤や短時間勤務職員など希望に応じた勤務時間を組み合わせることで柔軟に対応しています。

 

教育・研修

教育方針

1.地域の医療ニーズに対応した看護実践者の育成

2.人の心を大事にする人間性豊かな看護師の育成と組織づくり

新人教育

1年を通して新人教育プログラムに沿って継続的な教育を行っています。各部署でのチームメンバーを中心とした実践教育を基盤としています。同期やチームメンバーと共に成長するプログラムです。

中途採用者教育

中途採用の方にも、当院に早くなじんでいただき、これまでの経験を発揮できるように支援します。入職時のオリエンテーションに加え、配属部署の計画に沿って進めます。これまでの経験や受けられた研修などをお聞きしながら研修の内容を決めていきます。

現任教育

看護師のクリニカルラダー(日本看護協会)を取り入れています。自分のラダーに基づき研修を選択し、看護実践能力を伸ばします

【令和5年度の研修予定】

キャリアサポート研修、リーダー研修、事例検討発表会、業務改善報告会、各患者ケアチーム会からの学習会などを予定。集合研修や部署内での学習会、オンデマンド研修などを織り交ぜながら各自のライフイベントや価値観に応じて、仕事と生活の調和を図りながら自律的に学べる工夫をしています。

キャリア支援

クリニカルラダーの指標をもとにキャリア開発ができるように支援します。
スペシャリストを目指す方は、認定看護師、専門看護師、看護師の特定行為研修などへの道を開くことができます。
ジェネラリストを目指す方は、看護協会の管理者研修等で学ぶことが可能です。

看護局の活動

地域に寄り添う退院支援・在宅連携

特に高齢の方は入院をきっかけに、様々な生活上の問題を抱えます。病気は回復しても生活するための能力の回復には時間がかかることが少なくありません。その人らしい生き方に添うために入院時から退院後の生活を見据えた支援をはじめます。
また人生の最期には住み慣れた場所に戻りたいと思う患者様やご家族様がおられます。そんな時の支援も積極的に行い、地域で生き、地域で人生を全うする、そんな想いに寄り添いながら退院の準備を行い、在宅を担当するスタッフと連携を行います。
タブレットツールを活用して入院中の患者様のご様子をお伝えするオンライン面会も好評をいただいております。

専門領域を深める 院内専門チーム

医療は日々多様化複雑化し、看護の姿も変化しています。看護局では5つの専門的な活動を行っています。それぞれ関連の部署から選ばれたメンバーが最新の知識を学びながら新しい提案を行っています。

主任会

主任会は11名で構成され「新人教育」「現任共育」「看護実践能力習熟段階の検討」を中心に活動しています。各部署の業務や困りごとの相談・情報共有も行い、今年度はコロナ禍で中止した集合研修を強化し、看護知識と看護実践能力の向上に努めます。

ANS委員会

美濃病院式ANSでは、「看護業務」と「人材育成」の同時成立を目指しています。各部署の代表リーダーを中心として、「教え・学び合い、助け合える」組織をつくり、質の高い看護を提供するために、全部署が同じテーマでANS目標の達成に向けて取り組んでいます。

基準手順記録委員会

「看護記録の質向上とマニュアル整備を中心に、根拠に基づく実践を促進します。記録監査を通じて看護実践の精度を高め、重症度、医療・看護必要度の適切な評価を支援します。定期的なマニュアルの見直しと改定を行い、最新の知識とガイドラインを反映させます。」

看護補助者委員会

当院の看護補助者は看護チームの一員として患者様の日常生活に関わる支援を看護師と一緒に行っています。業務を行う上で、必要な専門分野の学習や看護師と情報共有出来る場を取り入れ、不安無く安全に仕事が続けられるように委員会がサポート運営を行っています。

医療安全チーム会

患者さんの安全を最優先に考えた医療の実現を目指しています。インシデント報告から問題点の抽出を行い、現場目線で実現可能な安全対策を検討し、スタッフ全員が安全を意識し、確認行動が遵守できるように取り組んでいます。

感染対策チーム会

院内感染を防ぐこと、最小限に止めるため、感染リンクナースを中心に活動をしています。今年度より、朝礼の時間に手指消毒の正しいやり方を行い意識改革に努めています。また、各部署のラウンドや院内研修を実施することで感染対策の啓蒙活動をしています。

褥瘡対策ケアチーム会

褥瘡を「発生させない、治す、再発させない」を目的に褥瘡予防とケアの質の向上を重視して活動しています。患者様にあったポジショニングや処置内容を確認、検討する院内ラウンドを行い、ケアの共有・実践に向けて取り組んでいます。

排尿ケアチーム会

排泄ケアは、排泄の障害によって日々の生活が脅かされることがないように、医師・看護師・理学療法士などの多職種が連携し、排尿自立に向けて支援を行い、できるだけ早く元の生活に戻れるように取り組んでいます。

摂食嚥下チーム会

生きるために必要な食べることを「おいしく、楽しく、安全に」できるよう、食べられる口を維持するために外来・各病棟看護師・訪問看護・言語聴覚士が連携して取り組んでいます。口腔ケアや嚥下訓練を日々実践し、退院先につなげるように活動しています。

認知症ケアチーム会

令和7年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています。認知症によって生じる不安や混乱、苦痛を患者様から送られる言葉や表情などのメッセージをヒントにアセスメントし、療養環境を整え、円滑に治療が受けられるよう支援しています。

心臓リハビリチーム会

2023年度に発足し、今年7月より本格的に活動を開始していく予定です。
心不全の患者様がその人らしく、望む生活が送れるように多職種で患者を支えれるように連携し、支援していくことを目標に活動していくチームです。

 

認定看護師 紹介

感染管理認定看護師 服部清美

感染管理認定看護師は、患者様・ご家族をはじめ病院職員を含めた医療に関わるすべての人を感染から守る役割を担っています。感染症発生時には適切な対応がとれるよう医師・検査技師・薬剤師など多職種と協働し組織横断的に活動しています。普段から適切な感染対策が実践できるよう環境整備や研修会を企画し、組織全体の感染対策の質の向上を目指していきたいと思います。

皮膚排泄ケア認定看護師 特定行為研修修了 星屋智子

2017年に 皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアを専門とし、実践・相談・指導という役割を担っています。患者さんやご家族が安心して過ごすことができるよう、患者さんの皮膚を守るケアの質向上に努めていきたいと思います。