訪問看護ステーション「清流」より

今年の9月から訪問看護師として働かせていただいています。
私は以前、別の仕事をしていたのですが、家族が難病であることをきっかけに訪問看護師になるという夢を持つことができました。それを叶えられたのは、家族や友人、先輩、先生だけでなく、幼い頃から見守ってくださっていた地域の方々の支えがあったからだと思います。今度は私が地域の方々の力になれるようにと、日々頑張っています。
訪問看護では、血圧や体温等を測るだけでなく、身体を清潔に保つためのお手伝いや相談等を行っています。訪問へ行くと「飲み込む力が弱くなっているから肺炎に注意しろといわれるが、形のある普通のご飯が食べたい」といった話を耳にします。私も、もし自分がそうなった場合、同じことを言うと思います。美味しいものを食べたりお酒を飲んだりすることは楽しみの一つですし、万が一それが喉に詰まって最期を迎えたとしても、それは自分らしく生きたことになるのではないかと思います。「病気が良くなることはないそうだ。どうせなら家で最期を迎えたい。でも家族に迷惑をかけたくない。」といわれる方も見えます。目の前で困っている利用者様が私の家族だったら、その願いを叶えるために自分には何ができるのか、どう接すると良いのか、どうしたら力になれるのかを常に考えるようにしています。その人の過去を知り、これから先どのように生きたいのかを知り「一看護師対一利用者」ではなく、人生の先輩として、一人の人間として関わらせていただきたいです。そして、一秒でも笑顔になれる時間が増え、地域から必要とされる訪問看護ステーションの一員となれるように、今後も努力していきます。よろしくお願いします。