楽しい訪問看護

訪問看護ステーションの看護師です。
3月の異動で、病棟勤務から11年振りに訪問看護に勤務となりました。
病棟と違いゆったりと時間が流れている訪問看護の雰囲気に、懐かしい~~と再び始まった訪問での仕事。
しかし、10年の間に色々変わっている事も多く右往左往の毎日でした。半年以上が経過し、だいぶん慣れてきました。
患者(訪問では利用者)さんは、慢性期の方がばかりです。しかし、なかには急変して入院されたり、亡くなられたりする方もみえます。いつもと違うという事に気づくアンテナと、いつもと同じ状態を永く維持でるようにケアする能力が必要な部署です。病院と違って、利用者さんの生活の場、家庭での看護なので、色々と勝手が違います。でも、病院では見られないような一面を見られたり、病院では出来ない事も可能になったりと、訪問看護ならではのやり甲斐も多く、楽しく仕事をしています。
1人で訪問する事がほとんどで、心細い事もありますが、アットホームなステーションのメンバー達はいつも相談に乗ってくれ、頼りになります。リハビリスタッフも3人居て、明るく楽しく仕事しています。
個人的には、1人暮しのちょっと認知症の母の介護をしながらの仕事です。実体験が生かされたり、逆に仕事で得た知識が生かされたりしています。母が元気なうちは仕事を続けられるので、自称80歳の母に叱咤激励の毎日です。

4月より訪問看護ステーションに異動となりました理学療法士です。
院内勤務時より、患者様の地域・在宅生活にまで思いを巡らせてのアプローチの必要性については意識して業務に当たっていましたが、実際利用者さんの自宅・生活の場に赴くと、まだまだ理解が及んでいなかったなぁと日々痛感しています。利用者さん、ご家族のニーズは何なのか、自分の提供するリハビリは利用者さんやご家族に望まれている内容なのか。常に自問自答し、ご本人や御家族とコミュニケーションを図りつつ、時には訪問看護師より情報を頂きつつ日々業務に当たっています。大変な事が多いですが、利用者さんの笑顔や、ご家族から頂く労いの言葉に癒され、やりがいを感じながら日々過ごしています。
話は変わり、私の亡き祖父が存命中に孫である私に日々言っていた言葉があり、この年になってようやく意味が分かり、自分の息子たちに伝えている言葉があります。(最近漫画にも出てきている様で、知っている方も多いかもしれません。)
一、至誠に悖るなかりしか
一、言行に恥ずるなかりしか
一、気力に欠くるなかりしか
一、努力に憾みなかりしか
一、無精に亘るなかりしか
日本海軍士官学校で唱えられていた言葉らしいです。毎日の生活を省みる言葉として、皆さん寝る前に唱えてみては如何でしょう。