iDeCoについて

2階病棟看護師の小島です。

僕はもともと経済学部出身の看護師で、ファイナンシャルプランナーの資格を持っています。今回はiDeCoという節税について書こうと思います。

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、老後資金をつくるための年金制度です。
iDeCoは自分が拠出した掛け金を、自分で選んだ商品で長期にわたって運用することで、老後資金を効率的に準備できるしくみとしてつくられました。iDeCoの加入者は、まず毎月一定の掛け金を積み立て(掛け金を拠出し)、定期預金、保険、投資信託などの運用商品のラインナップから好きなものを選び、掛け金を元手に自ら運用します。そして60歳以降に、運用して得た利益分を含む金額(資産)を、年金または一時金として受け取ります。

iDeCoの掛け金は全額、所得控除できます。小規模企業共済等掛金控除の対象となるため、確定申告や年末調整で申告すれば所得税の負担を減らすことができます。将来のための積み立てで、節税できるのは大きなメリットです。さらに運用益に関しても通常は20%の税金がかかるのが非課税となるためiDeCo加入のメリットは大きいといえます。

実際にどれだけの節税効果があるのか検証してみます。

1.公務員     月額限度額12000円(下記の表、年収149万円と同じ)
2.パート勤務   収入額で異なる。(表参照)

#非課税額1=基礎控除+給与所得控除=65万円+38万円=103万円
#非課税額2=年収-非課税額1と年間の積立額のどちらか小さい数字
#15%は非課税となる所得税の税率
#扶養控除は年収が103万円以内、配偶者控除は150万円以内でなければ受けることが出来ない

例えば月々12000円の積立をした場合には20年で43.2万円の節税と3%の運用で106万円の運用益があり本来運用益から引かれるはずの税金20%(21.2万円)が引かれません。よって、この場合iDeCoを行うことの節税メリットは21.2万円+43.2万円=64.4万円になります。
もちろんこれは3%で運用できた場合の話ですがあながち絵空事ではありません。

上の図を見てもらえばわかるのですが米株の主要指数であるS&P500はこの30年で年率9.5%の成長をしています。これはアメリカが世界経済の中心であること、世界中の人がアメリカ株を買っていること、適度なインフレを作るためにドル紙幣が大量に刷られ年を追うごとにドル紙幣の供給が多くなっているためで、今後もアメリカが世界経済の中心である限りは上昇基調と思われます。よって、iDeCoで運用するならばアメリカ株1択という結論になります。具体的にどの投資信託で運用すればよいのかはyoutubeなどで調べればすぐ出てきます。

アメリカ株ならば長い目で見たらプラスの運用ができると思いますが、投資の世界には絶対はありません。それだけは肝に銘じておいてください。特に今年はウクライナ戦争、米国金融引き締めなどがあり、株価にとってマイナスの出来事が多くあります。上のグラフで下がっているところがありますが、今年はそんな年になるかもしれません。ちなみに日本株で運用するのは問題外で、日本経済はこの30年全く成長していません。
ウクライナ戦争での各国のロシアに対する経済制裁はもろ刃の剣で、日本も経済的にかなりのダメージを受けるはずで経済が停滞するのは間違いないです。毎日TVで戦争の被害にあっている人たちの姿を見るたびに、心が痛みます。日本は平和ですが、果たして本当に平和なのか考える機会になったと思います。早く戦争が終結し、ウクライナの人たちが安心して眠れるようになってほしいです。